深夜にFPSをプレイしていると、キーボードのカチャカチャ音が部屋に響いて気まずくなることがあります。
また配信をしている場合は、マイクに乗った打鍵音が耳障りに聞こえ、視聴者が離れてしまわないか不安になる人も多いはずです。
静音キーボードが気になって調べても、情報が多すぎてどのモデルがFPSに向いているのか判断しづらいですよね。スペックやスイッチの名前だけ並んでいて、自分の環境に本当に合うか分かりにくいと思います。
筆者はレビューを通じて、ゲーミングキーボードをはじめとしたゲームデバイスやガジェットを数多く試してきました。その経験をもとに、FPS用途で静音性と操作性を両立できる現実的な選択肢を、できるだけ分かりやすく整理していきます。
この記事では、まずFPSで静音キーボードが求められる理由を整理し、次に静音性を左右するスイッチや構造、サイズの選び方を解説します。
そのうえで、最終的なおすすめキーボードを紹介し、その理由を詳しく説明します。記事を読み終えるころには、自分のプレイスタイルと配信環境に合う1台が明確になるでしょう。
FPSで静音キーボードが求められる理由
賃貸マンションや家族と一緒に暮らしている環境では、深夜帯のカチャカチャした打鍵音が想像以上に響きます。
床や机を通じて振動が伝わり、隣室や下の階まで届く可能性もあり、トラブルの火種になりかねません。
さらに、配信をしている人にとっては、マイクに乗るキーボード音が大きな課題になります。
視聴者はゲーム音と声を聞きたいのであって、常に高い打鍵音が鳴り続けている配信は、どうしてもストレスを感じやすくなります。
静音設計のキーボードを導入すれば、周囲の生活音と打鍵音のバランスをとりながらゲームを楽しめます。
配信者にとっても、マイクに乗る不快な音を減らしつつ ゲーム内の音と自分の声を心地よく届けられるようになります。
FPS向け静音キーボードの選び方
静かなキーボードを選びたいときは、次の3つのポイントを押さえると判断しやすくなります。
- スイッチのタイプ
- キーボード本体の構造
- サイズとレイアウト
順番に見ていきます。
スイッチタイプで静音性は大きく変わる
静音性に最も影響するのがスイッチの種類です。
メカニカルキーボードのスイッチは大きく分けて、リニア、タクタイル、クリッキーの3タイプがあります。
- リニアスイッチ
抵抗変化が少なく、スッと沈み込むタイプで比較的静かです。
代表的な例として、赤軸や静音赤軸などがあります。 - タクタイルスイッチ
途中にコクッとした段差があり、軽いクリック感があります。
打鍵感は気持ち良いですが、そのぶん音もやや強くなります。 - クリッキースイッチ
カチッとした大きなクリック音が鳴るタイプです。
しっかりした感触がある一方で、静音用途には不向きです。
FPSで静音性を重視するなら、リニア系または静音仕様の スイッチを採用したモデルを選ぶことが基本線になります。
内部にダンパーを備えた静音スイッチや、静電容量無接点方式のような構造そのものが静かな方式も静音目的には非常に相性が良いと言えます。
キーボード本体の構造とサイズも重要
スイッチが静音でも、筐体の作りが弱いとカンカンした高い響きが発生してしまいます。
静音キーボードでは筐体の剛性も重要な要素です。
薄いプラスチック筐体は、打鍵のたびにケース全体が鳴りやすく、机との共振で音が増幅されることもあります。
一方で、金属プレートや厚みのあるフレームを採用したモデルなら、不要な振動が抑えられ、落ち着いた音になりやすいです。
また、FPSではキーボードサイズも無視できません。
テンキーレスや60％サイズのキーボードは、フルサイズより横幅がコンパクトで、マウスを広く動かせるスペースを確保しやすくなります。
ローセンシでマウスを大きく振るプレイヤーほど、テンキーレスの静音キーボードは扱いやすくなります。マウスの可動域を確保しつつ静音性も得られるため、FPSプレイヤーと相性の良い組み合わせだと考えられます。
追加の静音カスタムで仕上げる
キーボードそのものを静音設計のモデルにしても、工夫次第でさらに音を抑えられます。
代表的なのがOリングやデスクマットによる静音カスタムです。
キーキャップ裏にOリングを取り付けると、底打ちしたときの衝撃をゴムで受け止めてくれます。
その結果、「カツン」という硬い音が和らぎ、打鍵音全体が丸く感じられるようになります。
ポチップ
また、机の上に大型のデスクマットを敷くと、キーボードと天板の間で発生する振動音を吸収できます。
特に硬い天板を使っている場合は、マットを敷くだけでも体感する音量が大きく変わるケースがあります。
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ただし、元々かなりうるさいキーボードを完全に静音レベルに変えるのは難しいです。
FPSで本格的に静音を求めるなら、 最初から静音性に配慮されたモデルを選ぶ方が近道になります。
おすすめの静音キーボード｜REALFORCE GX1
ここまで静音キーボードの選び方を整理してきましたが、FPS用途と配信まで含めて総合的に見ると、おすすめとして挙げたいのはREALFORCE GX1です。
静音性、入力性能、カスタマイズ性のバランスが突出しており、FPSと静音を両立したい人にとって非常に強力な選択肢になります。ここからは、REALFORCE GX1を強く推す具体的な理由を順番に解説していきます。
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静電容量無接点方式でカチカチ音がほぼ出ない
REALFORCE GX1は、ゲーミングキーボードとしては珍しい静電容量無接点方式スイッチを採用しています。
物理的な接点がなく、ラバードームで荷重を受ける構造により、メカニカルキーボード特有のカチカチしたタクタイル感がほとんどありません。
この構造のおかげで、打鍵音は非常に落ち着いており、いわゆる「スコスコ」「コトコト」と表現されるような耳に優しい音になりやすいです。
一般的なタクタイル軸と比べて高音のノイズが出にくく、深夜のプレイや配信環境にもそのまま持ち込める静かさを期待できます。
さらに、静電容量無接点方式はチャタリングに強く、スイッチ寿命も長いというメリットがあります。
長期的に見ても安定して使い込める点は、メインキーボードとして選びやすい理由になります。
ラピッドトリガーでFPS操作に強い
静音性に加えて、REALFORCE GX1がFPS向きと言える大きな理由がラピッドトリガー系の機能を備えていることです。
キーのオンオフ位置がストロークに追従する仕組みにより、指をわずかに浮かせるだけで入力がオフになり、再び少し沈めるだけで素早くオンになります。ストッピングや微妙なストレイフ調整が多いFPSでは、この挙動が大きなアドバンテージになります。
さらに、キーごとの作動点を細かく設定できるため、移動キーやジャンプキーは浅め、誤入力したくないキーは少し深めに設定するなど、役割に応じたチューニングも可能です。
静音でありながら、競技シーンを意識した反応速度と戻りの速さを実現している点が、他の静音キーボードとの明確な差別化ポイントだと感じます。
キー荷重の選択やキーストロークの変更も可能
REALFORCE GX1は、キー荷重の異なるモデル展開があり、軽めの30gのモデルから標準的な45gモデルまで好みに合わせて選べます。
加えて、専用ソフトウェアからアクチュエーションポイントを0.1mm刻みで調整できる仕様になっており、実質的にはキーストロークの「どの位置で反応させるか」をかなり細かく追い込めます。
さらに、専用のキースペーサーを噛ませることで、物理的にキーストロークを好みに合わせることも可能です。
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軽い荷重と浅い作動点、そしてキースペーサーを組み合わせれば、指の移動量を最小限に抑えた素早い入力が可能です。逆に、深めに設定すれば誤爆を減らしながら、安定した操作感を得られます。
キー荷重やキーストロークを自分のプレイスタイルに 合わせて調整できる柔軟さは、長く付き合うメインキーボードとして非常に魅力的です。
配信者にも向く静かさと実績
静音性とゲーム性能を両立しているため、REALFORCE GX1は実際に配信者からも支持されています。
中でも、FPSで高い実力を持つ麻倉シノさんがREALFORCE GX1を愛用していることで知られており、その信頼性は実戦レベルで証明されていると言えます。
配信時は、キー連打やストレイフで入力が増えた瞬間にマイクへノイズが乗りやすくなります。
静電容量無接点方式と高い静音性を備えたGX1なら、配信画面の見た目だけでなく音声面のクオリティも
しっかり引き上げてくれます。
配信も視野に入れたFPSプレイヤーにとって、 実際に人気配信者が使っている実績があることは大きな安心材料です。
標準はABS素材、コラボモデルはPBTキーキャップ
REALFORCE GX1の注意点として、標準モデルのキーキャップ素材はABS樹脂である点が挙げられます。
ABSは成形しやすく発色も良い反面、長期間使用するとキー表面にテカリが出やすい素材です。
見た目の変化が気になる人は、定期的なクリーニングや将来的なキーキャップ交換も視野に入れておくと安心です。
打鍵感や静音性が大きく損なわれるわけではありませんが、外観を長くきれいに保ちたい人は意識しておくべきポイントです。
なお、キーキャップの交換については以下の記事も参考にしてみてください。
一方で、初音ミクモデルやラプラス・ダークネス様モデル、獅白ぼたんさんモデルといったコラボ版GX1では、PBT素材のキーキャップが採用されています。
PBTはテカリに強く、ややざらっとした質感が特徴で、長期使用でも見た目の変化が少ない素材です。
推しのデザインを楽しみながら、耐久性の高いキーキャップも手に入れたい人には、コラボモデルを選ぶメリットは十分にあります。
静音性やラピッドトリガーなどの基本性能は共通なので、デザインと素材の好みで選べる点も魅力です。
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まとめ FPSで静音キーボードを選ぶポイント
最後に、本記事の内容を箇条書きで整理します。
- FPSでは打鍵音が周囲や配信視聴者のストレスになりやすく
静音キーボードの重要度が高い - 静音性を重視するなら、リニア系や静音スイッチ、
静電容量無接点方式などの構造を採用したモデルが有利 - 剛性の高い筐体や内部の吸音設計は、
カンカンした高音のノイズを抑えるうえで非常に重要 - FPS用途ではテンキーレスサイズが扱いやすく、
マウスの可動域も広く確保しやすい - Oリングやデスクマットを併用すると、
既存のキーボードでもある程度静音化できる - 静音性とFPS性能を両立した1台を選ぶなら、
静電容量無接点方式とラピッドトリガーを備えた
REALFORCE GX1がおすすめ - GX1はABS素材のキーキャップなことには注意。
ただし初音ミク、ラプ様、獅白ぼたんさんモデルでは
PBTキーキャップ採用で耐久性と質感も強化されている
FPSで使う静音キーボードを探しているなら、一度REALFORCE GX1の仕様や配列、荷重違いのラインナップをじっくり確認してみてください。
そして自分のプレイスタイルや配信環境に合いそうだと感じたら、是非、価格や在庫状況、口コミなども比較しながら、長く付き合える相棒の候補にしてみては如何でしょうか？
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